mandy.comに関して

mandy.comは、映像業界の求人情報サイトです。僕が2002年くらいにLAで活動していた当時から盛んに利用されていました。特にインデペンデント系、超低予算企画が多く、最も多いのが学生映画。驚くほど低いギャラでスタッフの求人募集をすることができるサイトです。

求人範囲はアメリカ全土をカバー。自分の住んでいる地域で絞込検索をすることもできるし、ポートフォリオを登録できたり、自分が登録しておいたカテゴリ(僕の場合はArt Department)の求人が出たときに自動でお知らせメールが届いたり、といったサービスもあります。この辺りは日本の求人サイトと同様でしょうか。

僕も在学中や卒業直後には、ここでよく仕事を探していました。ほとんどの求人がNo Pay(ギャラなし)条件での求人ですが、経験を積みたかったり、ネットワークを構築したかったりする学生や学生あがりにとっては、とても便利なサイトです。求人に対して、自分のレジュメを送り、返事が来たら面接に行き、気に入ってもらえれば現場に呼んでもらえるという仕組みです。

日本人の僕にとっては面接を受けに行くだけでも勇気がいることでしたので、ここで物凄い数の面接をこなしたおかげで、「当たって砕けろ」の精神を身につけられたと思います。映像業界を志す者が一度は通る道。僕も学校外での撮影にたくさん参加できました。

でも、このサイトを通じて仕事をする期間が長くなるのは良くないな、というのが僕の感想。

一番の理由は、お金にならないからです。自分がどんなに頑張って働き、絵を描いて、精神をすり減らして撮影に参加しても、一銭ももらえないのです。

もう一つの理由としては、このサイトを通して撮影に参加して認めてもらえれば、次はそこで知り合ったスタッフから仕事が貰えるようになるから。mandy.comを通じて見ず知らずの人と仕事するよりも、知り合いから貰える仕事のほうがずっと楽しく、そしてギャラも貰えるのです。そうすれば、mandy.comは必要ありません。もちろん、この時点で仕事を貰えるだけの、そしてギャラを要求するだけのスキルがなければいけませんが。

僕の感覚から言えば、一人のクリエイターがmandy.comを利用するべきなのは、数か月、長くて半年くらいでしょうか。


あわせて読みたい